|
ゲス・フーズ・カミング・トゥ・ディナー |
レゲエのアーティストが欧米や日本で初めて作品が出る場合、また、ジャメイカ本国でのデビューの場合に、このように「SHOW CASE」というタイトルでそれまでに発表された曲をベスト盤として出したり、またファーストアルバムそのものとして出したりもしていたようです。ブラック・ユフルーの場合は、ジャメイカ、イギリス、カナダでこのタイトルで当初発表されたようです。このアルバムは実際は彼らのセカンドアルバムでありヨーロッパや日本(日本では来日記念盤としてでた)のタイトルは「GUESS
WHO'S COMING TO DINNER」で出ている。曲目は各国でいくらか違うようです。ジャメイカ本国では「SHINE EYE GAL」がボーナストラックで収録されたようです。先に12INCHシングルとしてヒットしたこともありボーナストラック扱いとなったようです。ここで聞ける曲は基本的にスライ&ロビーが作り上げたダブサウンドに3人のヴォーカリストの声がひたすら食い込んでいくといった感じの音にまとめられています。とても重心の低いリズム隊にヴォーカルがからみつきそこにギターが暗闇を切り裂くように進んでくるかのような音は正に、このグループでしかなしえない独特の音が聞くことができます。これを可能にしたのはまさしくマイケル・ローズのヴォーカリストとしての才能でしょう。この後世界を席捲するブラック・ユフルーの世界がここですでに完成されています。録音はあまりよくありませんが、手にはいれば聞いて損はありません。詩にの内容はかなりリアリティのあるものです。現実に荒れていたジャメイカの一部の現実と今、正にアレまくっている日本や欧米世界に警鐘を鳴らすような内容です。ラブソング主体の甘いレゲエはここには全くありません。常に戦いを挑むかのような音がここにはあります。とはいっても曲数は少なく(LP時代の作品ですから)ベスト盤に大部分が収録されているでしょうから興味をお持ちの方はお買い上げをといった感じです。余裕があるときにどうぞ。 |
曲目 |
1.SHINE EYE GAL
2.LEAVING TO ZION
3.GENERAL PENITENTIARY
4.GUESS WHO'S COMING TO DINNER
5.ABORTION
6.NATURAL REGGAE BEAT
7.PLASTIC SMILE
|
|
|
|
|
|